その熱中症対応は間違いです

ハンドルを握ると火傷するぐらい猛烈な日差しの中で運転した後で、頭が少しズキズキしてきました。

 

この頭痛は、何が原因なのか?

非常に迷います。

 

もしかしたら、新型コロナなのかもしれないという不安もあるからです。

 

エアコンをかけて寝たので、風邪をひいたのかもしれない…

 

いや、純粋に熱中症に違いないと訪問先の非接触型の体温計で測定したら、

 

(測定した部位では)37.5℃を超えているではないですか!!


もしかしてPCR検査なのかと不安になりましたが、受付けの方の配慮で、エアコンで涼んで測り直したら正常値でした。この頭のズキズキは、どうも熱中症が要因みたいです。

 

そんな経緯を面談している方にお話しをしたら、頭痛薬を持たしてくれました。

何も考えないで、頂いた頭痛薬を飲みましたが、この対応が間違っていました。

熱中症では頭痛薬はNG

昭和の古い感覚の管理者に多い間違った知識かもしれません。

※ご存じの方には、当たり前の内容となりますが…

 

熱中症に伴う頭痛に対して市販の頭痛薬を服用しても、効果は低いそうです。

 

熱中症の症状にもよりますが、頭痛が現れるほど体内の水分が無くなっている状態で、市販の頭痛薬を服用すると腎臓に大きなダメージを与える事になるそうです。

 

※頭痛薬(解熱鎮痛薬)には腎臓の血管を収縮させ、血流を減らす性質があるため…

 

 脱水を伴う熱中症では、急性の腎障害が出やすくなるそうです。

 

また、血液中の水分も減少して血液がドロドロになり、血栓ができて脳梗塞の前兆になっている場合もあります。

脳梗塞の前兆を市販薬によって見逃すと、命の危険にさらされる脳梗塞の予防ができないことになります。

 

涼しく風通しのよい場所で体場を休め、脇の下や首、足の付け根など太い血管が通っている部位を氷水などで冷やししても頭痛が収まらない時は病院で診察です。

 

病院で点滴をしても症状が改善されない場合は、脳梗塞を疑う必要があります。

 

以上のように、熱中症が要因と思われる時には、頭痛薬はNGであると職場において周知徹底をして欲しいです。

無理やり水を飲ませてはダメ

昭和の古い感覚の方においては、脱水症状の方に経口補水液を急いで飲ませる必要があると認識しています。

 

その認識は間違っていませんが、意識の無い方の口に水を押し込んでも食道を通じて胃の中には入りません。

 

口移しで流しこんだ方が素早い対処と間違った認識の方もいますが

(それは、まさしく私のことです…)

 

意識の無い脱水症状の方に、無理やり経口補水液を飲ませても、きちんと胃の中には届かないそうです。

 

例えるならば、意識がない状態で無理やり水を飲ませるのは、おぼれている状態と同じだそうです。

肺に水が誤って入る懸念もあるため、無理やり水を飲ませてはNGです。

 

意識の無い状態では、先ずは救急車を呼ぶと思いますが、到着までに衣類を緩めることが正しい対処法となります。

 

※シャツのボタン、ズボンのベルトなど、身体を締め付けるものを外す…ですね。

表面でなく体内を冷やす

多くの方はご存じですが、

 

・首の両外側

・両脇の下

・足の付け根の前部分

 

といった「太い静脈が流れている場所」を冷やす事は理解されていると思います。

 

間違った対処法として、太い血管が存在する場所以外の冷やすと逆効果になる場合があるそうです。

 

私は、冷たいシャワーを浴びて、全体的に体が冷えたので、良くなったのかも…と思いましたが、まさに、この対処法が間違っている訳ですね。

 

冷やしてはいけない部分(例えばオデコなど)を冷やすのがNGとは知りませんでした。

冷やし過ぎると、冷えていると脳が判断して体温調整機能が働くなるという事だそうです。

 

熱中症の際には、冷やさないといけないけれど、冷やし過ぎてもNGというのは、昭和の古い世代にはピンとこない新しい対処法だという事です。

 

是非、職場の朝礼などで、熱中症に対する知識のアップデートを行ってください。

 

 

笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。