隠れた2024年問題に注意する

無料だったものが、有料になる

もっと言えば、有料にならざる得なくなったものと言えば、何を思い浮かべますか?

 

私の場合は、自治体のゴミ回収です。

 

実家の自治体は、ようやく昨年から有料のゴミ袋になりましたが、今住んでいる自治体は、随分前から有料のゴミ袋になりました。

 

有料になった際は、仕方ないなぁ…ぐらいの感覚でしたが、仕方ないで済まされない有料化も出てきました。


救急車が有料化になる?

正確には有料化ではないですが…

 

三重県松阪市が今年6月から、救急車が出動した際に入院に至らなかった場合は7700円の利用料を徴収すると発表しました。

 

松坂市に限らず、救急車をタクシー代わりに使う事例などが社会問題になっています。

そういった利用を抑制するために、入院するほどのものでなければ「一律7700円」という松阪市の苦肉の策です。

 

以前から、緊急性がないのに救急車を利用し、特定の大病院で診療を受けた場合は、通常の診療費とは別に「特別の料金」を病院から請求される制度が始まってました。

 

自治体の無料制度の中には、限界が来ているものが多く、近い将来このように有料化がされるサービスが多くなってくる可能性があります。

高速道のSA・PA駐車場の「有料化」

高速道路のSAやPAの駐車場

 

夜間に利用される方ならお分かりだと思いますが大型トラックであふれています。

一般車が駐車できないぐらいの混雑ぶりです。

 

この要因は、トラックドライバーがSA・PAで休憩や仮眠をとったり、深夜割引を受けるために待機して時間調整をしたりするためです。

業務上 必要なことです。

 

混雑解消のために、SAやPAを増やしたいこところですが、適した場所が少ないため、立体駐車場にする案もありますが、整備するには時間が掛かります。

そのため、SA・PAの一定時間以上の駐車場利用を有料化する方針が出てきたのです。

 

 

高速道路は有料ですので、休憩するのにさらに料金を払う必要があるのか?

という不安の声がある一方で、有料化により、きちんと休憩できる場所が確保できて安心、という声もあります。

 

いずれにしても、自社で製品を納品している製造業なら、駐車場利用の有料化について深刻に捉える必要があります。

物流業者だけでない2024年問題

4月から始まる物流業界の2024年問題

 

ドライバーの時間外労働時間が年間960時間に制限されることで、一人当たりの走行距離が短くなり、長距離でモノが運べなくなると懸念されています。

 

その上で、SA・PAの一定時間以上の駐車場利用の有料化が始まるならば、今まで当たり前のように享受していたサービスが受けられなくなる可能性があります。

 

翌日配達、時間指定が難しくなる

(新鮮な食材の配送が難しくなる)

 

コンビニ等の棚の商品が補充される回数が減る可能性がある

(ピーク時に商品が補充できない)

 

ドライバー不足で配送業務を断られる

(自社配送でもドライバーがいない)

 

原材料の高騰だけでなく、配送の調達コストが上昇するのに受注単価はさほど変わらない

 

これらの、問題がでてくる訳です。

 

また、外回りのドライバーの場合、休憩時の飲食代が上昇するため、何かしらの手当アップも視野に入れないといけなくなります。

 

このように、隠れた2024年問題に注意しなければ、業務が回らない可能性がある訳です。

 

隠れた2024年問題は、急に表面化することはないので、ジワジワといつの間にか状況が悪化して、突然 問題がぼっ発することになります。

 

そう言えば、もしかしたら〇〇も隠れた2024年問題になるのかもしれない…

 

そんな視点で業務や人材をチェックしてみませんか?

 

当たり前のように享受していたサービスが受けられなくなる前に対策を打って欲しいです。

 

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