仕事中にミスや事故を起こしそうになり「ヒヤッ」とした経験はありますよね。
いわゆる「ヒヤリハット」と呼ばれるエラーです。
送金額をミスしそうになった
重要情報を削除しそうのなった
機械に手を挟まれそうになった
よそ見をして転倒しかけた
これらの小さなエラーが、大きな事故の前触れとならない様に危険因子を取り除くカイゼン行動が徹底されます。
1:29:300の法則と呼ばれる経験則によるもので、1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件のヒヤリハットが起きているというものです。
ヒヤリハットを防ぐために、整理整頓など、職場環境を整えることをしますが、最近のエラーの要因は違うところにあるみたいです。
どこに要因があるのか?
スマホによる脳疲労
凡ミスであれ、ヒヤリハットなミスであれ、環境要因でなく、脳疲労によるミスが問題となるケースが増えています。
絶えずスマホをながめているので、情報過多による脳疲労を起こしているという訳です。
寝る直前までスマホを見ている
休憩時間はスマホを離さない
スマホでゲームに没頭している
このような状況が続く人は、脳疲労による集中力の欠如だけでなく、感情のコントロールが鈍くなっていたり、もの覚えが悪くなるなど業務に支障が出てくるケースがあるので注意が必要です。
本人が異変に気づかない
リーダー格の人が脳疲労により感情のコントロールが鈍くなると周囲の目も気にせずに叱りつけるなど、異変をきたす場合もあります。
指導力が評判だったリーダーだったのに、いつの間にかパワハラ上司へと変貌している…
そんな異変に、本人が気づけないだけでなく、むしろ廻りの方がおかしいと感じるようになっていきます。
そうなると、誰も指摘できずにギスギスした人間関係がふえる悲しい状況が生まれます。
ある県の「もの忘れ外来」では高齢の患者がほとんどだったものが30代から50代の働き盛りの患者が全体の4割を占めているというほど、スマホの使いすぎで、脳に異常をきたす人が増えている現状があります。
改めて生活習慣を見直す
ストレスチェックが義務化され定期的にチェックしている職場があります。
メンタルヘルスの不調を軽減するのが大きな目的ですが、スマホにどれくらい依存しているのかチェックするのも、有効な手段だと言えます。
自宅で食事をする時もスマホ見ているのか
ゲームや動画など、一日にどれくらい利用するのか
調査してみると、普段ミスしないような人がうっかりミスしてしまう要因がつかめるかもしれません。
製造業の休憩時間の過ごし方を覗かせてもらうと大半の方はスマホを眺めています。
休憩時間にあれこれと制約をかけることはできませんが、集中力を高めるために感情のコントロールを保つために、
スマホから離れる時間が必要だと自覚をしてもらうことは重要です。
スマホが息抜きだと思っていたら、息抜きになっていなくて、実は脳疲労を増大させる残念な要因となっていると自覚してもらわないと、行動を変えてまるまでに至らないです。
身体と同じで、脳もしっかりと休憩させなければ、疲れから回復することができません。
そのためには、スマホから離れてボーっとする時間を、意識して確保するようにしたいです。
今の職場ではスマホ中毒の方がどれくらい居ますか?
改めて、生活習慣を見直す切っ掛けとして頂きたいです。
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。