変化できる企業へ ~制度改革への対応 その1~

だんだんと日が短くなり、秋の気配を感じるようになりました。

あと少しで、10月1日の大きな制度改革がやってきます。

 

一番大きなものは、やはり消費税増税(軽減税率制度の開始)ですね。

また、働き方改革に関連する内容として、最低賃金の引上げや育児休業期間の延長が行われます。

その他として、郵便料金の引き上げなど、本当に様々な内容が変わります…。

 

そのような中で、今回はキャッシュレス決済について取り上げます。

一部の方は電車やバスを利用する際に、TOICA(トイカ)やmanaca(マナカ)などのICカード乗車券を利用されているので、キャッシュレス決済についてはお馴染みだと思います。

ICカード乗車券はプリペイド方式で、チャージされた金額分しか使えませんから(※一部の例外のカードがありますが)、事前に使用金額を把握しやすく、多くの方が利用する事となりました。

 

現金の手持ちがなくて買物をする際やオンラインショッピングなどでクレジットカード(後払い方式)を使いますが、支払いと同時に銀行口座から代金が引き落とされる「デビットカード」もキャッシュレス決済の一つです。

 

キャッシュレス決済で急速に普及しているのが「コード読み取り型」と言われるものです。

◯◯payとして、頻繁にテレビのコマーシャルで見かける様になりました。

 

コード読み取り型とは、店頭に置かれたQRコードをスマートフォンの専用アプリで読み取ったり(ユーザースキャン方式)、あるいはスマートフォンの専用アプリでQRコードやバーコードを表示させて店舗のPOS端末で読み取ったりする方式(ストアスキャン方式)のことです。

 

日本国内では、PayPay(ペイペイ)、LINE Pay、Origami、楽天ペイ、merpay(メルペイ)など、種類が多すぎて何を選んでいいのか迷うほどです。

 

ここで重要なのは、実際にスマートフォンの専用アプリを使って、「キャッシュレス決済を体験したことがあるか?」だと思います。

 

初めて使う前の段階で、事前チャージなのか、クレジットカードをどうやって設定するのか面倒ですし、慣れない方だとダウンロードすることから始めなければなりません。

(利用する前から面倒ならば、最初から現金で支払った方がいい、となりますよね)

 

ユーザー(利用者)の立場だと、お店等で丁寧に教えていただけると、とても助かります。

自分が経験しておかないと、何に困るのか説明することができません。10月1日までに、「コード読み取り型」のキャッシュレス決済に挑戦してみてください。

体験することでレクチャーだけでなく、新たなサービスについて、考える切っ掛けになります。

 

今、人手不足で思うように人材確保が進んでいません。

そのうちに多くのお店がセルフレジになり、キャッシュレス決済を行うようになることでしょう。

実際に、スーパーだけでなく飲食店(食券制ではない飲食店)、本屋、一部のコンビニがセルフレジになってきています。

(衣料品店 GU、ユニクロのセルフレジは是非、体験してみてください)

 

キャッシュレス決済が当たり前のように使われる前に、お店等で丁寧にレクチャーを行い、馴染み

のお客さまを囲い込みましょう。

そうなれば、馴染みのお客様だけでなく、新規のお客様も一緒に来店されるかもしれません。

 

10月の増税で、お客様の来店が減ったと嘆くのではなく、来店いただける笑顔の仕掛けにそろそろ着手して頂ければと思います。

 

皆様の秋からのご活躍をお祈り申し上げます。