去年の8月ぐらいの新聞記事に、セブンイレブンの中でダイソーを展開するという記事が載っていました。
その記事をみた時は、まだ首都圏を中心としたテスト販売で、全国展開までいかない…と思ってました。
ところが…、気づけば近所のセブンイレブンでダイソーの取り扱いが始まってました。
こんなに早く規模を拡大するとは思っていなかたので、驚いています。
変化した消費者ニーズ
ところで、コロナ禍において消費者ニーズにどんな変化があったのでしょうか?
それは(新聞記事の分析の内容ですが)
〇 1店舗で買い物を済ませたい
〇 わざわざ遠くまで出かけない
この二つのニーズが高まったようです。
確かに、まん延防止等重点措置などで、外出するのを躊躇する時期がありました。
それでも、普段の生活に直結する買い物はさほど減らなかったはずです。
大きなスーパーに至っては、週末に家族連れが押しかけていて、遠くまで出かけたくないと分析する結果には首をかしげたくなります。
ライバル店は別の仕掛けで攻勢
それでは、ライバル店はどんな仕掛けをしていたのかと言えば、
ローソンが一部店舗で「無印良品」の売り場を設置しました。
ファミリーマートは独自の衣料ブランドを立ち上げ、陳列し始めました。
セブンイレブンでは、関連会社のロフトの商品を取り扱っていたので、本来ならば、この流れを加速するはずだったはずです。
それでも、通常はコンビニに置かない100円商品の陳列を開始した訳です。
本当の理由は、消費者ニーズの変化ではない…という事になります。
売上げの立たない陳列棚
稼ぎ頭が、お弁当や調理パンなどで、食品販売の占める割合が高いのが一般的なコンビニです。
それに対して、日用品売り場は、売上げの立たないコーナーとなっています。
コンビニの日用品売上構成比は、10年ほど前ならば、全体の6~8%だったそうです。
ところが、最近では3%弱にまで落ち込んでおり、売り上げが立たない陳列棚となってしまいました。
陳列していても、日用品の商品がさほど売れない…
ならば、100円商品を陳列して、売り場に活気を出そうというのが本当の狙いのようです。
※私の視察したお店では、台所や掃除関係の商品が中心で文房具はありませんでした
100円ショップの商品の利益率は30~40%といわれていますが、今は原材料などが上昇しており、利益率はさらに低くなっています。
それでも、利益額が低い100円商品を陳列したくなるほど、日用品売り場が売上げに貢献しないという訳です。
コンビニでは珍しい100円商品を並べることで、客単価の押し上げを今後も図っていくみたいです。
自社にとって貢献しない分野は?
ところで、自社にとって売上げに貢献していない分野は何ですか?
色んな事業者からお話しを聞くと、実は〇〇なんですよ…と教えていただく事があります。
この貢献しない分野をどうするのか?
思い切って廃止するのも一つの手ですし、活性化するのも重要な手法です。
それよりも、どの分野が貢献していないのか正確に把握していないケースがあります。
これを機に、貢献しない分野について検討してみましょう。
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。