最適な場所で、勝負する

ここ一番、頑張りたい

疲労を回復したい

 

気分転換をしたい

ちょっと休憩がしたい

 

そんな時に飲みたくなるエナジードリンク

きっと、自分にとってのお気に入りのドリンクがあると思います。

 

30代以上の男性が、月に数回もしくは週に1回以上利用することが多いみたいです。

 

カフェインの過剰摂取につながるのでは…?

 

と、いう心配もありますが、多くの方が何かしらで、エナジードリンクのお世話になっているデータがあります


エナジードリンクと言えば

ところで、

 

エナジードリンクと言えば?

何を思い浮かべますか?

 

昭和の古いおじさんならば、

ファイト 一発とか、元気ハツラツとか

色々浮かんでくるのですが、

 

それはエナジードリンクでなく、栄養ドリンクと呼ぶそうです。

エナジードリンクとはちょっと違うみたいです。

 

おおまかな違いは、

 

栄養ドリンクは「医薬品」もしくは「医薬部外品」に分類され、疲労回復に有効な成分が配合され、ラベルに効能・効果の表記があり、服用量も定められています。

 

それに対してエナジードリンクは、食品の中の「清涼飲料水」に分類されます。

 

【 エナジードリンクの上位のもの】

 

少し古いデータからの引用になりますが

(日経POS情報 2022年9月)

 

1位 モンスターエナジー 355ml

2位 ドデカミン 500ml

3位 レッドブル 250ml

4位 モンスター エナジー 別味 355ml

5位 ゾーン 400ml

 

上位のエナジードリンクの顔ぶれはこのようになっています。

 

5位のゾーンは、集計時に人気キャラのキャンペーンを行っていた訳ですが、モンスターエンジン と レッドブルが強いことは誰でも予想がつきますよね。

 

それにしても、いつから外国産のエナジードリンクが強くなったのでしょうか?

 

バブル期に、テレビで繰り返し流れた栄養ドリンクの様々なCMでビジネスパーソンから受験生まで、疲れたときのエネルギー補給と言えば栄養ドリンクが定番だったのに…

コンビニの最適な場所を確保できた

レッドブルが日本に2005年に上陸

日本のリポビタンDが誕生のきっかけだったのは有名です。

 

栄養ドリンクとして売り出そうとしたところ、医薬部外品の認可が取れず、清涼飲料水として売り出すことになります。

 

これが、大きなポイントです。

コンビニ中心で売られていたため、一般飲料(炭酸飲料)として棚に並べられると、キャンペーンの成果もあって認知度があがってきます。

 

ディスカウントストアなどで安売りされることがなかったことが、ブランドイメージの保持に役立ちました。

翼を授ける のメッセージも分かりやすいインパクトでした。

 

その結果、「オジサンたちが飲む栄養ドリンクとはちょっと違う、オシャレな炭酸飲料

そんなスタイルが確立できたのです。

 

エナジードリンクという勝負できる場所を見つけた訳です。

 

それに対して、後発のモンスターエナジーは2012年にレッドブルが開拓した市場に上手く滑り込んできます。

 

若い世代に対して、ゼロカロリーなどの多様なバリエーションを提供し、また、量と価格設定もレッドブルに比べてお得感を出しました。

 

その結果、国内のエナジードリンクのトップになる事ができました。

モンスターエナジーも、最適な場所で、勝負したと言えます。

セリー飲料で棲み分け

では、国内メーカーはどう対処したのか?

答えの一つが、ゼリー飲料です。

 

エナジードリンクとは違う場所(棚)で勝負し、棲み分けを図りました。

 

※ゼリー飲料の分類は食品 もしくは機能性表示食品となります。

 

なんだか食べたくない時、ゼリー飲料にはお世話になりますが、エナジードリンクとは違う効果を期待して買っているはずです。

 

掃除機メーカーと同じで、イメージを刷り込まれるとなかなか覆すのは難しいですが、エナジードリンクやゼリー飲料は、しっかりと立ち位置を確保しました。

 

 

これからの事業の展開を考える時に、エナジードリンクやゼリー飲料の戦略はとても参考になります。

 

物価高騰や人手不足で、どんどん取り巻く環境は変わっていきます。

 

「先見の明」という言葉がありますが、本当に最適な場所で勝負しているのか、現状を見つめ直す時間を取っていただければと思います。

 

笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。