こないだ迄、ディスプレイや画面の中では
アスリートの素晴らしい活躍や秘話スタッフの心温まる心遣いなど、明るい話題が盛り沢山でした。
そんな祭典が終わり、天候も雨ばかり
気づけば… 朝も、昼も、夜も
暗くて重たいニュースや情報ばかりです。
職場に笑顔は有りますか?
この時期、責任者からのありがたい訓示で余計に気分が滅入っていたりします。
もしくは、ある人のマイナス発言が伝染し、雰囲気が悪くなっていく、ということも多いのではないでしょうか…
1人でもそのような人がいれば、組織の雰囲気が重くなっていきます。
実は、この暗い気分を吹き飛ばす、簡単な取り組み方法が有ります。
知っている方が多いかと思いますが、改めてこの方法を検討して欲しいです。
【 組織の活性方法 グッド&ニュー 】
グッド&ニューは、アメリカの教育学者であるピーター・クライン氏によって開発されました。
組織あるいはグループを活性化させ、お互いに協力し合う強いチームワークを作るためのエクササイズです。
このエクササイズは、校内暴力が多発するアメリカの学校で実施し、学校を短期間で安全に学習できる環境に変え、
実績をあげた簡単な取り組み方法です。
具体的なやり方は、この様になります。
1.グループで輪になります。
2.誰か一人がボールを投げ、受け取った人が、過去24時間以内にあった「良いこと」もしくは「新しいこと」を話します。
3.一人の発表が終わると全員で拍手をします。
4.次の誰かにボールを投げ、全員が終わる迄繰り返します。
注意事項として、守るべきルールがあります。
人が話している間は必ず傾聴すること、絶対に口を挟んではいけないという事です。
発表する人にとって、安心して発表できる場所(雰囲気)であることが大切です。
また、ボールを使わなくても、人形でも貯金箱でも何でもいいのですが、ただ話すよりも、ボールなど何でもいいので
手に何か持って話すと、話すことが苦手な人でも言葉が出てきやすいと言われてます。
ネットで検索すると「クッシュボール」というアメリカ式幼児用玩具のカラフルなゴムボールを活用しましょう と説明されています。
初めて導入する時には、いきなり全員発表まで行う必要はありません。
最初は心の中で思い出すだけ、発表は一人だけなど、徐々に広げていき、習慣化していく事がポイントです。
ピーター・クライン氏が荒れた学校で実施した時も同じだったそうです。
札付きの不良少年は、最初の頃面倒くさい うっとうしい 何もないなど、真面目に発表しなかったそうです。
それでも2か月~3ヵ月もグッド&ニューを続けていく内に、不意に不良少年がペットの犬が子供を産んで嬉しいと発言したそうです。まわりの同級生は大きな拍手をしました。
すると、その不良少年は照れ臭そうに笑い表情が緩んだそうです。
このように、徐々に殺伐とした雰囲気の荒れた学校が改善されていったそうです。
グッド&ニューは単なるエクササイズでなく、心理学に基づいたリフレーミング(reframing)という作業を習慣化、安定化させるためのエクササイズです。
リフレーミングとは、
実際に起こっている事実に対する考え方を
少し変え、様々な角度から見て捉え直し、
ポジティブ思考に変えていくことです。
ポジティブ思考というと、
眉をひそめる方もいるかも知れませんが、
始業前のにスイッチが入っていない状態から前向きな雰囲気へと切り替えるエクササイズは組織の活性化に非常に有効な手段です。
「どんな良いいことがあっただろう?」
「どんな新しいことがあっただろう?」
これを考える事でリフレーミングが起きます。
「良いこと」「新しいこと」の他に「挑戦したこと」「感謝したいこと」もいいです。
会社によっては「有難うカード」を導入して活性化を図っていますが、このエクササイズでは、自然と全員参加で共有できる点が良い点と言えます。
こんな時期だからこそ、前向きな雰囲気へと切り替えるエクササイズを取り入れてみませんか?
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。