生成AIへの効果的な命令文を理解する

※生成AIにあまり詳しく無い人に向けた案内なので、生成AIに詳しい方はこの先は読まない方がいい内容となります。

※2023年9月現在の情報となります。

 

ChatGPTをはじめ、生成AI もしくはAIチャットサービスと言われるものが沢山登場しています。

 

マイクロソフトのBing AI(ChatGPT ベースモデルが同じ)やGoogle の Bardなど、もう無くてはならないサービスになってきました。

 

ところが、これらの便利なサービスであっても指示の仕方(プロンプト)が誤ってしまうと、狙った成果物を引き出せないままになります。

 

それは、どんな内容でしょうか?


生成AI活用の初歩的なミスとは

検索エンジンに入力する様な、短い文章や単語の指示では、狙った成果が引き出せません。

 

悪い例(初歩的なミス)例

 〇〇業界の補助金申請書を作成してください

 

これだけでは、具体的な指示(プロンプト)が出ていないので、ChatGPTなどの生成AIから追加質問が来ることになります。

この質問(応答)が来て、キャッチボールをしながら進めていきたい場合は、このまま続きを入力して進めることになります。

 

ただし、やってみて分かりますが、

 

ChatGPT3.5 だと必要な情報を詳細に入力して欲しい と返答がきますが(入力すべき情報のサンプルも出てきます)

Google の Bard では、私は補助金申請書を作成することはできませんと、予想外の返答をしてきます。

 ※ 2023年9月現在での内容です

 

マイクロソフトのBing AIに至っては、申請書を作成するためのアドバイスをしますと、丁寧な返答があるので、狙った成果物に対して、ChatGPTだけでなく様々な生成AIに質問を投げかけるのが得策だと理解することができます。

 

※ マイクロソフトのBing AIは、GPT-4.0に相当する性能ですが、利用回数の制限があるので注意してください

ちょっとしたお作法

ChatGPTなどの生成AIには、ちょっとしたお作法があります。

 

それは、以下の3つの構成です

 

 生成AIの役割

 前提条件

 制約と制限

 

※ 必ずしもこの通りである必要はないです。

 

これだけでは、何のことか分からないので具体例をあげますと

 

(役割)あなたは経営コンサルタントです

 

(前提条件)

補助金の経営計画書は、以下の「制約と制限に従って記載してください。

 

(制約と制限)

1.企業概要

2.顧客ニーズと市場の動向

3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み

4.経営方針・目標と今後のプラン

 

1.から順番に計画書を作成する。

文章の語尾を~である。~だ。に統一する。

 

このように入力することが必要となります。

 

※まだChatGPTなどの生成AIを上手く活用したことが無い方は、上記の指示(プロンプト)で入力してみてください。

 

はじめての場合は、マイクロソフトのBing AI で挑戦してみてください。

 

本来は、もっと詳細に指示(プロンプト)を入力する必要がありますが、生成AIに慣れていない方ならちょっとしたお作法から理解していきましょう。

 

 

実際に入力してみると分かりますが「〇〇業界の補助金申請書を作成してください 」では対応しなかったGoogle の Bard でも、3つの構成にするとかなり詳しい申請書の骨子を返答してくれるようになります。

 

その反応を見れば、有料のChatGPT4.0でなくても、ある程度の骨子が出来ることが分かってきます。

さらに、補助金対策セミナーの内容が生成AIによって、新たな展開が必要となることが分かってきます。

指示文(プロンプト)の見本がある

ChatGPTなどの生成AIに、3つの構成の指示文(プロンプト)が必要であることが理解できたら、次は別のケース

(例えば市場分析とか会議の要約 等)では、どんな指示文(プロンプト)が必要なのか知りたくなります。

 

それでも、初めての方であれば何を参考していいものか、検討がつかないことでしょう…。

 

Webで検索しますと沢山でてきますが、例えば、こんなWebサイトがあります。

https://prompt.quel.jp/

 

無料で、200個のテンプレートが参照できるだけでなく、そのテンプレートをコピーしたりアレンジすることが可能です。

 

また、ChatGPT3.5 で使うような「続けて」とか「箇条書きで」などのフレーズが必要なことやどうやって生成AIを使うと効果が発揮するのか説明してくれています。

 

つまり、これから何かを進める際にこのサイトを参照してもらって、最低限の成果物まで抽出して欲しいと依頼することが可能となる訳です。

 

もしくは、指示文(プロンプト)を含めた生成AIの活用方法をレクチャーすればある程度のレベルのものを引き出す事が可能という事になります。

信憑性の担保ができません

ある程度のレベルのものを引き出せても、その根拠が気になります。

ほとんどの生成AIが根拠を示すことが苦手ですので、信憑性の担保が課題となってきます。

 

そんな場合は、Perplexity という生成AIを使うことをお勧めします。

 

https://www.perplexity.ai/

 

ログインする際に少し戸惑いますが、根拠を提示してくれるので、求める成果によって使い分けをしてください。

 

今回は、生成AIへの効果的な命令文(プロンプト)について、ご案内しました。

生成AIにあまり詳しく無い人にとって、仕事の進め方(依頼の仕方)が変わってくるのが理解いただけたと思います

 

私は生成AIを全て受け入れていませんが、時代の流れと思って試行錯誤しています…

これを機会に、生成AIにあまり詳しく方は是非 生成AIに触れてみてください。

 

笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。