新型コロナウィルスの懸念もあって、出社したら体温を測定する事業所が多いかと思います。
基準が明確なので、37℃を超えると体調不良を疑うことになります。
人の場合は、「体温」という目安で健康状態を把握できますが、会社(事業)の場合はどうでしょうか?
売上や利益だけでは、詳しく状態を分析できていないケースがあります。
こんな相談例がありました…。
お客さんを待っているだけの飲食店ではアフターコロナにおいても、回復するまで時間が掛かりそうだ。
よって、人気のから揚げの移動販売を始めたいとする相談です。
私からの回答は、シンプルに
人気のから揚げの移動販売が一過性の様なブームという点がどうも気になる…
タピオカブームやメロンパンの移動販売と同じではないですか?
※ 流行り廃り のポイントでの返答です。
このように返答した瞬間に、相談者が黙ってしまいました。
ビジネスの成長曲線の定義にあてはめると、成熟期で、ライバルがもっと増えてきます。
移動販売に挑戦するなら、ブームになる前の食材に挑戦する方が得策だと、再検討となりました。
新たに着手しようとする事業が「今、どんな状態なのか」分析できていなかった訳です。
別の事業者さんからは、
世の中にない便利なアイテムを開発した。
これを世の中に広めたい…とする相談です。
確かに、世の中にない便利なアイテムです。
しかし、特許の内容も調査していないし、販促活動の資金的な余裕もない状態です。
私からの回答は、
特許申請が受理されてから、アイデアを誰かに買ってもらいましょう!! と、アドバイスしました。
ビジネスの成長曲線の定義にあてはめると、導入期で、ライバルがまったくいません。
大手のように宣伝広告をしなければ、手に取ってもらえないアイテムでした。
通販で販売したいとの希望でしたが、ガラケーの相談者です。
Webの事をよく勉強してから挑戦してください…としか助言できませんでした。
お仕事の仲間から、無料のWebサイトがあるから、大丈夫…と助言されたらしいのですが、
ランディングページの作成が重要と説明しても無反応だったので、他の専門家(IT関係)にも相談することを案内しました。
最後は、印刷業の方です。
プリンターが普及する前に、公的機関から申請書などの印刷を請け負ってきました。
いまだに、その成功体験から脱却できていません。
営業努力が足りないから、もっと小まめに訪問すれば受注量が増えると言われました。
ビジネスの成長曲線の定義にあてはめると、衰退期で、市場を変えなければいけません。
誰かが引導を渡さないと、気合と根性の営業を続けることになります。
それでも、今までのやり方を変えるつもりはないと言われて、そのまま相談を終えました。
印鑑不要、ペーパーレスの時代になってきていると説明しても、納得頂けなくて残念でした。
ビジネスの成長曲線で分析する手法は、血液検査のような詳しく分析ではないです。
それでも、売上や利益ではない分析をしなければ、把握できない数値・指標などもある訳です。
気づけば浦島太郎の状態になりがちです。
会社(事業)の健康診断どんな指標で把握しようとしていますか?
今まで把握していない数値や指標を使って分析することをお勧めします。
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。