全ての会社、事業者に当てはまる訳ではないかと思います。
しかし、思考停止の組織や人材に嘆くリーダーや経営者は多いはずです。
私も、自ら気づいて欲しくて色々と質問したのに対して
「で、何をすればいいのですか…?」と返答
されて、この状況だ…と実感しました。
※主体性のない人材・組織が多いことを改めて実感したという意味です。
今は、ネットで検索すれば、瞬時に知りたい答えが分かります。
一部の人は、アーチストの曲を聴く際にギターソロやイントロを飛ばす人がいるそうです。
そのような世代の方に対して、
「もっと主体性を出して欲しい」
なんて指導は、注意が必要です。
何故なら、今までは
「言われたことを素早く対応する人材」
が評価され、その人材を育成してきた経緯があるのが原因だからです。
※もちろん、全てのケースで当てはまる訳ではありませんし、大企業では該当しないと思います。
家庭環境の影響が大きい
学校では、考える学習内容があり、自ら考える機会があります。
しかし、自宅に帰れば、自ら考える機会(環境)が少なくなります。
親に余裕がないので、つい
ご飯の前までに、片付けをしなさい
さっさと宿題済ませて、明日の準備しなさい
など、言われる状況が多いものです。
言われた本人も沢山ゲームしたいし、もっと沢山アニメをみたいと思っていたりするので、無意識に親に言われたことを実行する環境になっています。
もっと酷いケースだと、あれこれ指示している親がスマホの画面に夢中だったりします。
そんな状況では、言われた事を早く済ませた方が得策だと判断するので、どうも、自ら考えるようにならなくなっている…
むしろ
空気を読んで行動するようになると感じています。
指導する側が昭和の感覚
うちの会社は、主体性のない人材ばかりで…
と嘆く管理者が多いですが、そもそも、自ら考えて実行しようにも、上司に否定され、ひっくり返されたり、トップの意見で180度方向が変わったりと、違う意味で思考停止になったはずです。
大手ならまだしも、中小企業なら何を着手するにも余裕がありません。
この案件ならこの辺が落としどころ…
という経験によって対処してきたので、自ら考えて行動した訳では無いはずです。
この経験によって蓄積してきた対処方法を、「自ら考えて実行してきた」と勘違いしている点が、まさに昭和の感覚です。
所属している会社の先輩など、情報収集できる先が限られていた時と違い、今はWebがあります。
知りたい情報がすぐに手に入ります。
他所の会社、業界がどうなのか瞬時に情報収集することができます。
若手社員から「エンゲージは高くないです」なんて言われて、目を白黒させている管理者を見て、私も危機感を感じました。
もっと、意識を変える必要あると…
(指導者としてもスキルを上げる必要があると)
意見を吸い上げる仕組みはあるのか?
主体性や自主性がないのでなく、そもそも、意見を吸い上げる仕組みが少ない気がします。
急に、改善策について聞かれても意見が出てくるケースはほとんど有りません。
例外として、
自社の悪い点は何か?と聞いたら、
これでもかと苦情や文句があがってきて
収集付かなかったです…
普段から、管理者として意見を吸い上げる質問や問いかけを積極的にしなければ、変革は進みません。
例えば、作業効率をあげたいケースならば、いきなり、どうやったら作業効率があがるのか質問するのでなく、
何故、〇〇さんは作業が速いのか観察して、その内容を教えて欲しい
どんな作業が最適なのか
Web検索しても答えがない質問や問いかけが重要です。
このように、短期での結果を求めるのでなく長期目線で管理者が意識を変えなければ、思考停止の組織を変革できません。
「何をすればいいのですか…?」と返答してくる人材も、本当はすごいアイデアを持ってたりします。
長期目線で意識を変えてみましょう。
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。