価値ある会議への仕掛け

多くの企業で会議は行われていると思いますが、多くの時間を費やしても曖昧な決定事項しか残らないケースが多いようです。

 

会議というより、情報共有の場になっているような感じです。

 

だいたい経営者のワンマンショーか、声の大きい人の意見しか採用されず、活発な議論とは言えない状況になっていないでしょうか?

 

とりあえずメンバーが集まって話し合いをするのでなく、重要な意思決定をする会議へと見直しをして欲しいです。


特に、最低賃金が見直しされるこの時期が最適だと思います。

そのための「仕掛け」とはどんなものでしょうか?

どのような成果を目指すのか?

そもそも会議を行う際のゴールは何でしょうか?

 

具体的な方針や手段をどう行っていくか決める必要があるのに、社長が一人で檄を飛ばすだけの無意味な会合になっていたりします。

あるいは、責任者から現状の問題の説明があるだけ、進捗状況についての報告があるだけなど、何も意思決定がされないケースの方が多いのかもしれません。

 

そもそも報告や説明だけなら事前資料として配布しておけば済む内容です。

この時期に検討すべきは重要指標がどう変わったのか現状を数値で見える化して把握することです。

その上で、どう対処すべきか決めることが会議のゴールです。

 

このゴールのために、議論する仕掛けがないと、時間ばかり取られて何も変革できません。

現実離れした目標はマボロシ

売上金額を把握している会社は多いと思います。

 

けれども、何故売上げが変動したのかその要因を究明していなかったり、原材料費や人件費の高騰でどう利益率が変わったのか正確に把握している会社が少ないように思います。

 

現状を把握していないのに、売上を10%伸ばすなんて目標を掲げられても、具体的な方針や手段がないので成果もあがってきません。

単に売上を10%伸ばすなんて意味のない現実離れした目標はマボロシです。

 

その前に、何故売上げが変動したのか、どう利益率が下がったのか究明することが先です。

 

忙しいのに、利益がでない状況となっていないか、確認してみて欲しいです。

しっかり利益を確保できる製品や部門を把握した上で売上げが1%アップするとしたらどう対処するのか

(いつ・何を・誰が行うのか)

 

2%アップするとしたらどう工夫するのか

具体的な方針や手段を決めていきたいです。

80:20の法則を見える化

現状を見える化する意味は、80:20の法則を把握することです。

パレート法則とも言われます。

 

全てが当てはまる訳ではないですが全体の8割の事象が、全体の2割の要素によってもたらされていると言われています。

売上げだと上位2割の顧客や製品で、品質管理や在庫管理も上位2割の要因で成果が決まるとされてます。

 

全てのことに時間を費やすのでなく重要な2割に対して対処することで成果が上げられる可能性がある訳です。

この2割の要因を究明する上で具体的な方針や手段を会議で決めていきたいです。

 

価値ある会議への仕掛けとは、何を決めるのか「会議の目的」を明確にし、事前に参照すべき数値を把握した上で具体的な方針や手段を提案することです。

その上で、意思決定をしていかないと無駄な時間だけが過ぎていきます。

 

とは言うものの

「過去にやったけどダメだった」

と足を引っ張る人が出てきます。

 

そんな時には、過去に実行した際に上手くいかなかった理由は何で、どうすればいいのか提案してもらいましょう。

できない理由をあれこれと言われても、何も決まりません。

 

重要な意思決定をする会議とするためには、足を引っ張る発言を上手くコントロールすることも忘れないようにしたいです。

 

また、

せっかく良い提案をしても成果がでないと責任を取らされて萎縮するようでは意味がありません。

 

責任を取らされたくないので、曖昧な決定事項しか残らないケースが増えてくる訳ですが、会社の未来の形を作っていくため特定の誰かだけが責任を負わされるような意思決定は避けましょう。

 

今年も固定費がアップする時期が目前に迫っています。

 

会議中に初めて資料を読み、情報を共有するような事を止めて、価値ある会議となるようにしっかり仕掛けていきましょう。

 

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