見えてきた令和3年度の経済政策

9月30日に、令和3年度経済産業政策の重点、概算要求・税制改正要望が発表されました。

 

https://onl.tw/Ds3m6PQ

 

この内容をチェックしますと、国が来年の経済産業政策をどのように考えているのか、ぼんやりと見えてきます。

 

最初に気になるキーワードは、デジタル・トランスフォーメーションです。

 

DXと表記されることもありますが、ビジネスのデジタル化の推進や、アナログとデジタルの融合による生産性向上やコスト削減、さらには、それらを実現するための企業内部の変革を指す言葉として使われます。

概算要求のポイントの中には、

デジタル技術を活用して新たなイノベーションを生み出す企業の経営革新を加速 

と、明記されています。

 

中小企業では、デジタル化に向けた優秀な人材を確保するのが難しいので、単独ではなく他の企業とのマッチングや協働を推進していき時流に乗る必要があります。

 

 

次に気になるキーワードは、ダイナミック・ケイパビリティ です。

 

ダイナミック・ケイパビリティとは、

環境変化に対応するために組織内外の経営資源を再結合・再構成する能力 

と、説明がありましたが、この言葉は全く聞いたことが有りませんでした。

 

 

次世代通信規格の5Gを活用して、製造業の変革や、サプライチェーンの再構築が始まります。

デジタル化に伴い、パスワードをはじめ様々なセキュリティ対策を強化する必要があります。

 

これからの時流に乗るためにも、主要施策については、小まめにチェックしていきたいものです。

 

気になる令和3年度の経済政策

 

基本的な課題認識と対応の方向性にいきなり、持続化給付金・家賃支援給付金の記載があります。

 この二つの施策は、今年限りの施策だと思っていましたが、もしかしたら来年も実施される可能性があります。

 

 

実際の記載は…、

 

令和2年度第1次及び第2次補正予算において、持続化給付金・家賃支援給付金・持続化補助金の支給や実質無利子融資・資本性資金供給等の資金繰り対策といった危機対応を実施。

 

と記載されているので、次の冬から春のコロナを警戒していることが分かります。

 

 

大きな課題は、5つ明記されており、

 

①「事業承継・再生等の新陳代謝の促進」

②「研究開発・海外展開等を通じた生産性向上

  による成長促進」

③「中小企業等のデジタル化の推進」

④「経営の下支え、事業環境の整備」

⑤「災害からの復旧・復興、強靭化」

 

と、コロナ危機の克服、及び構造転換による低成長からの脱却を大きな目的としています。

 

デジタル・トランスフォーメーションやダイナミック・ケイパビリティを絡めて推進していく事になりますが、気になる記載もあります。

 

それは、中小企業の経営資源集約化促進です。

 

デジタル化に向けて他の企業とのマッチングや協働を推進していく中で、事業所数を減らす事で新陳代謝を図っていくのではないかという懸念です。地域の事業所数が減れば、活性化ではなくますます地域が衰退することになるので、とても気になる点です。

 

今回は概算要求ですので、来年の3月にどういった結果がでるのが、確認したいと考えています。

 

先ずは、令和3年度 地域・中小企業・小規模事業者関係の概算要求等のポイントだけでも確認して欲しいです。

https://onl.tw/Ds3m6PQ

 

 

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