サービス価格について考える

これ以上の値上げはできない…

 

ある地域の人気のラーメン店がひっそりと閉店となりました。

 

ラーメン店の暗黙のルールとして価格が1000円を超えると、「値段が高い」と言われて、客離れがおきるそうです。

 

何とか、1000円以下で提供できるように頑張ってきたのですが、経営努力では何ともできない状態になったとのことでした。


確かに、玉子の値段が上がったように、他の原材料(例えば豚肉)も、1.5倍以上になっており、1杯1000円未満では提供できないレベルまで物価高騰しています。

 

 カウンターだけの小さなラーメン店でも、一か月のガス代が40万円もするそうです

 

東京商工リサーチによると、(2023年のデータ)資本金1000万円以下、従業員5人以下都市部にある小さなお店の閉店が顕著に多かったとのデータがあります。

 

ラーメン1杯 1000円の壁

 

この暗黙のルールは、本当にあるのでしょうか?

某ファーストフードはどうか

20年ほど前に、衝撃の59円バーガーを展開していた某ハンバーガー店ですが、今は、ランチセットでも結構なお値段で展開するようになりました。

 

大きなサイズだと、軽く1000円を超えます。

 

あのダブルバーガーというかビック〇ックの値段の推移で見れば、20年前には280円だったものが今では500円近くまで値上がりしてきています。

 

かつて某ハンバーガー店のイメージは、お小遣いで行ける身近なハンバーガー店でしたが、今では、ちょっとした贅沢を味わうお店に変貌しつつあります。

 

値上がりした最初の頃は、集客が落ちたとか色々取り上げていましたが、今はそのような事が話題になることが

少なくなった気がします。

 

むしろ、過去最高の純利益だったとメディアで報道されるほどです。

海外から見たサービス価格

東南アジアに旅行した際に、このお値段でお腹いっぱい食べられてとても幸せ…

なんて経験をされた方がいると思いますが、今は逆の現象が起きてます。

 

欧米の来日観光客が日本にきて、お値打ちに食事ができて、とても喜んでいます。

 

先ほどの、某ハンバーガー店のビック〇ックで比較すると、

(日本円で換算して)

 

アメリカだと793円

イギリスだと766円

 

スイスでは驚きの1098円です。

タイでは531円で、日本より高い価格で提供されているから驚きです。

 

新型コロナが5類になって、ハワイに行った方が、(インフレが進んだ関係で)朝食だけで5000円/1人だったと嘆きの声をあげてましたが、世界4位の国内総生産の日本がいまだに安値思考から抜け出せないことの現れの一つかもしれません。

売上げでなく利益思考で…

先ほどの閉店せざるを得なかったラーメン屋さん

第三者的に見ると、何故 値上げしなかったのか?

 

そのように感じると思います。

 

ひいきにしてくれているお客様を思って、ずっと一人で悩みを抱え込んでいたことでしょう。

少しでいいから、誰かに悩みを話すことができれば、状況が変わっていたかも知れません。

 

実際に、誰かにそんなことないよそこは問題ないよ と、助言されると新たな視点に気づくことが多いです。

 

予約の取りにくい飲食店が、今では有料ファストパスを始めた とか

ひいきの方にしか出さない特別メニューが他店では好評とか

 

誰かに悩みを相談している中で違う角度からの情報を得て、売上げでなく利益思考のアイデアが沸いてくるかもしれません。

頭の中でグルグルと悩んでいる方は、一度 信頼できる方に相談する機会をもってみましょう。

 

公的機関の相談窓口が沢山あります。

商工会・商工会議所の方や、中小企業を支援されている方は、そっとお声がけをして話しを聞くだけでも、思考を整理する機会が提供できることになるはずです。

 

この機会に思うところがある方は少しの一歩を進めてください。

笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。