何か「新しい試み」を始めようとすると、いつも反対意見があがってきて、なぜかいつもの状態に戻ることは有りませんか?
その際に一番困るのが「注意しにくいスタッフ、社員」からもっともらしい難癖を言われる事だと思います。
難癖の例ですが…
・他社での事例はどうなのか?
・必ず成果があがるのでしょうね?
・前にも同じような「試み」をしたのでは?
・何故変更する必要があるのか?
(対応方法に一貫性がないのでは?)
反論しにくい「正論」を言われると、非常に困ります。
そもそも、導入して稼働してみないと自社に最適かどうか分かりません。
特に、新しいITツールを導入して何かをスタートする際には、十分に対策が必要です。事前に、組織の行動パターンを予測し、対策を取らなければ、業務や組織の改革が進まなくなります。
そこで、3つの重要なステップを踏むことをお勧めします。
(ITツールの導入のケースでご案内していきます)
1.小さく始めて全体像を把握
おそらく、最初はお試しでITツールを使い始めると思います。
ところが、インストールした後に何をどうやったら、目的の機能が使えるかきちんと使えるように把握するまで、相当なパワーが必要となります。
ITツールのQ&Aを見ても、上手く設定や変更ができないし、無料だとサポートも受けられません。
運よくYOU TUBE に動画解説があってもITツールがバージョンアップされて情報が古かったりします。
後から反論しにくい「正論」で反撃を受けないために、この段階で、しっかりノウハウを構築しておきましょう。
ちなみに…
私の場合は、ツールをインストールした際、個々の電話番号が他人から閲覧できる状態となってました。
(セキュリティ対策の知識不足)
また、WiFiのない環境でインストールを実行したので、パケット通信がどうの等のクレームを受けました。
(通信速度の低下への配慮不足)
2.先行して新機能を実感してもらう
社内の言った、言わない、聞いてない を解消するためにITツールを活用したいと、考えてました。
いきなり本命の機能を実感してもらっても別の切り口で揚げ足をとられる事も予測して遊び要素のある匿名のアンケート機能で一部の方から活用を始めました。
心理的な抵抗を低くするのが目的です。
何となく、楽しそう・使えそうと体感できた段階で、次のステップに移行しようと段階を踏んだ訳です。
その上で安否確認やマニュアル共有など徐々に利用拡大して、最終的には個々の予定管理まで展開しようとしています。
便利な機能を実感してもらわないと導入に対して、批判的な意見があがってくるので、最初が肝心です。
まずは、「これは便利だ!!」と実感してもらう仕掛けを工夫しましょう。
3.エバンジェリストによる導入
ITツールの利用価値を社内に「伝道」する役割の方を、エバンジェリストと呼びます。
この機能が面白い・役に立つこのツールを使って情報共有して欲しいと、社内に伝道してもらう役割です。
このエバンジェリストの役割を「注意しにくいスタッフ、社員」に任命することで、改革が阻害しにくくなります。
もっともらしい難癖を言われるのでなく、導入に必要な改善意見があがってくるようになります。
世間一般的には、ITの専門知識の高い人がエバンジェリストの役割を果たすようですが、社内の操作方法がよく分かっている方にも伝道士の役割を担ってもう方が、より早く導入が進むと思います。
その辺りは、社内の状況によってバランスを取って改革を進めて欲しいです。
新しい何かを始めようとすると、どうしても組織の「行動パターン」として、抵抗勢力による反対に合います。
上手く対応するためにも共通の目的をもって、コミュニケーションを取り、貢献意欲を高めようと試みます…が、なかなか思うように進まないことが多いかと思います。
今回のご案内を参考にして、少しでも業務や組織の改革が進むように着手頂けたら…と思います。
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。