改めて、ビジョンを掲げる

3月上旬だったと思います。

 

「4月以降は何を目指して、改革をするのでしょうか?」

 

この様な問いかけに対して、事業を代表する方から「いつもの通りですよ」と、笑顔で返答された事があります。

 

さらに、「いつも通りとはどんな内容ですか?」と追加の質問をしましたら、「既存顧客へのフォローと新規開拓です」とのことでした。


確かに、いつも通りの内容です。

 

しかし、ここ最近は、先が見通せず不安に思う事が多くあります。

 

これから会社や事業はどうなっていくのだろうか?

言葉に出さなくても、何だか不安に感じる方が多い中で、「会社は〇〇を目指します」とビジョンを掲げていかないと、ゆでガエル状態になるのが心配です。

 

「いつもの通りですよ」とはならない状況が増えているからです。

 

優秀なコンサルタントが「何のために経営するのですか?」なんて質問することがありますが、そんな難しい話しではありません。

 

ビジョンを掲げようという事です。

そもそもビジョンとは何か?

ビジョンとは…

事業を通じて成し遂げたいことや将来の目指したい姿のことです。

 

会社の目的や存在意義、使命を表現した経営理念とは違います。

「経営理念」や「ミッション」が時代に寄らず不変のものであるのに対して、

「ビジョン」は、一般的には、時代に合わせて変化していきます。

 

それでは、どんな内容がビジョンなのでしょうか?

ビジョンの具体例

分かりやすい言葉に言い換えると、ビジョン≒経営目標 でいいと思います。

 

 今年度の売上高を10%アップする

 来店者数を〇〇名増やす

 1年以内に会員を〇人にする

 年内に在庫数を50%減らす

 

色々とあると思います。

 

ちなみに大企業のビジョンは、こんな感じです。

 

 Googleのビジョン

 普通の人々にコンピューターを届ける

 

 Appleのビジョン

 「僕らは未来を作るんだ!」

 

 無印良品のビジョン

 「「良品」には、あらかじめ用意

 された正解はない。

 しかし、自ら問いかければ、

 無限の可能性が見えてくる。」

 

 ファーストリテイリングのビジョン

 「世界を良い方向に変えていく」

 

大企業のビジョンは、大きすぎて参考にならないかもしれません…

 

 

さて、大きな会社や事業所ならば、掲げた目標は、KPIとかKGIにすべきだ…と言っています。

その通りです。できる会社や事業所は、分かりやすくビジョンを図式化してください。

 

KGIの下に、KPIがあるのが一般的なスタイルです。

 

 KGI

 Key Goal Indicatorを略したもので、

 翻訳すると「重要目標達成指標」

 

 KPI

 Key Performance Indicatorを略したもので、

 翻訳すると「重要業績評価指標」

ビジョンをどう達成するのか?

さて、気になるのはビジョンをどう達成するのか?です。

 

その具体的な方法や手段を共有しているかどうかです。

 

 今年度の売上高を10%アップする

 来店者数を〇〇名増やす

 

この様なビジョンを掲げても、その必要性や重要性を共有できてなければ達成することは難しい訳です。

そのためにも、新年度の切り替えを機にビジョンの共有をして欲しい訳です。

ミーティングや朝礼ができなければ、個別面談でもいいと思います

 

 今、わが社は〇〇に向かっています。

 その為に、◇◇に力を貸してください。

 

この問いかけに対して、従業員・スタッフはどのような反応が返ってくるでしょうか?

その反応しだいで、会社がどれだけ前に進んでいけるのか、判断できると思います。

新年度の切り替えを機に、改めて、ビジョンを掲げてみてください。

 

 

笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。